読書検定委員

読書検定委員とは、ビジネスエグゼクティブキャリアカンファレンス株式会社が選定した委員。
尊敬できる先輩(簡単には歩むことが出来ない道を歩まれた方)に、その人生の中で影響を受けた本を推薦していただきました。

セッタンジェリ首藤 あつき

略歴

高校
大学
多摩美術大学 絵画油絵科
会社
アトリエ・セッタンジェリ(画家・芸術教育)



軌跡

推薦者コメント

画家。全日本学生油絵コンクール展「デザイン部門」1位 大賞受賞を皮切りに数々の受賞経歴をもつ。 著書も多数。東京を中心に過去数十回の個展、イベントなどを開催。 最新は2016 5月 アートイベント「SAMURAI ART~Bugaku X Settangeli~」 東京:神宮前 セゾンアートギャラリー。彼の本に対する真摯な姿勢をぜひ感じてみていただきたい。

本人コメント

 はじめまして。さて、今回推薦本の機会を頂きましたので、自分なりに考案してみました。 世代の中心が学生さんということなので難しい書籍はどうかなと思ったんですが、 思えば世代を超えて語り継がれる聖書や仏教経典、歴史上の名作というのは結局のところ、「人は如何に生きるべきか」といった人間形成の基本として最もダイレクトにその本質を伝えてくれる教本のように思うんです。  私自身、子供の頃は大変成績が悪く本を読まない毎日でしたので、当時のお勧めはと聞かれれば、それは漫画としか応えられないんです。 しかしながら、20歳の頃より読書の面白さに目覚め、それからは毎日を現在まで受験勉強のように必死で学習してきたんです。あれほど学校と勉強が嫌いだったのに、今となっては自分が勉強の虫になっていることに気づきました。 でも、私は勉強が嫌いだったのでは無かったんです。楽しいことが大好きだっただけなんですね。 それなら、楽しめる本を探せばいいんです。要は頭に入ればいいわけです。 そして、これは学習してきたが故に初めて理解できた事実なんですが、「無知こそ最大の罪」であるという衝撃でした。 知らないということほど、世の中に危険で愚かなことはありません。しかしながら、「学習意欲が無い」ということは、もっと愚かなことなんです。  私たちは知りたいという意思をもったことで、現代の文明を築いてきました。 そして知れば知るほど自分が如何に無知であるかを知るのです。 そして、自分が無知であることに気づけば気づくほど、より一層学びたくなるのです。 それが、学習の楽しさであり、本を読むことによる大いなる歓びでもあります。

未来へのメッセージ

これは未来に向けたメッセージというよりも、私なりの読書方法なんですが、それは「難しい本ほど漫画で読んでほしい」。これがコツであろうかと思っています。 難しい書籍というのはわざと難しくしているわけじゃないけれど、何かと専門用語が多く、文章も長いので理解し辛いんですね。 そのうち読んでいても何故か頭に入らず、結局何を理解したのか自分でも納得がいかない苦痛本になっちゃうんです。 本を購入したという自己満足だけが残ってしまう。しかし、それでは本末転倒です。  要は学習したことが身につけばいいんです。となれば、最も端的で理解し易い本は「漫画」を選択することだと思います。現在まんがというのは、世界に影響を与えている日本文化の一つとして支持されていますから、より難しい本ほど是非まんがで頭に入れてほしいと感じますね。 つまりこの本で作者は何を言いたかったのか、何故これは時代を超えた名作なのか、その素晴らしさをまずは「漫画で体験する」ことによって、楽しく学習することができるわけです。 そこで更に踏み込んで深く知りたくなったら、その時はじめて難しい活字文庫本を買えばいいんです。 そして、読書の面白さを知るコツがもう一つあります。それは「何度も読み直すこと」です。 これは映画や音楽などと同じで、例えば歴史的名作、傑作というのは「繰り返す鑑賞に堪えうる力を持っている」ものです。 そして、何度体験しても、新鮮な感動を与えてくれるものです。 この本は何故傑作なのか。何故世代を超え、世界中で読まれ続けているのか。その理由は何か。 それを理解するには、何度も何度も同じ本を読み返す「Repeat Reading / 繰り返しの読書」の習慣を身につけることです。 そうすれば、その本はしっかりとあなたの頭に刻印され、それがあなた自身の生涯を有意義に過ごすための大いなる英知となり、生き抜くための武器となってくれるはずです。私自身も何冊か出版していますが、本を書くことができるというのは、より多くの本を読んできたことではじめて説得力が生まれるものです。つまり、読まなければ書けないわけですね。そして読めば読むほど、書ければ書くほどに文章は上手くなっていき、楽しくなっていくのです。

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